うわ~、こわこわいよ。



あたし達が着いた場所は、篠原組と言う場所だった。



大きな門に大きな庭。それから、サングラスをかけた人がズラリ並んでいる。



無意識のうちにあたしは、先生の白衣の裾を掴んでいた。



「大丈夫だって、たつやは良い奴だしな!」



そう言ってあたしを励ますと、先生は頭を下げる。



「たつや、しばらく…「分かってる!俺の屋敷には、いつでも居て良いから」



金髪の人は、先生の言葉を遮って言うと、笑いながら言った。



良い人なのかな?この人…



「あの!よ宜しくお願いします!」



ぺこりと頭を下げると、金髪の人ははにかんだような笑みを浮かべて笑った。



「おぅ!宜しくな?お嬢さん」



やっぱり優しそうな人。



それから軽く自己紹介が始まって、部屋を用意してもらった。