バキュンバキュン!!!



拳銃の音に、あたしははっとした。



あれって本物?



そう思った時誰かがあたし達の前に現れた。



「久しぶりやな?恭平ちゃん?」



関西弁の男。彼は、あたし達を追っている人物で、恭平を一条組に入れた張本人だった。



名前は、重森蓮。派手な服装に恭平同様赤茶の髪。
腰までの長い髪に、三つ編みで縛っている。



「つれないやないけ!!なんで恭平は俺から逃げるん!?」



そんなの、殺されるだけだよ!だから…


「重森さん…」



恭平が呟く。だけど、あまりにも小さく相手には届かない。