アキトくん達がやる劇のタイトルは“ツンデレ姫はうさ耳少女”



そのタイトルにあたしは、少し戸惑いながら劇に集中する。


『ある所にツンデレ姫がいました。だけど、ツンデレ姫は、うさ耳が好きだったのです!』



うわ~ちょっと面白そう!



『ばあや!私のうさ耳はどこよ!!』



ツンデレ姫は、なんとアキトくんだった。



可愛い!!うさ耳似合ってるな!!



ちらっとき恭平を見上げると、真剣に見ているのが見えた。その隣には、篠原さん達もいる。



「アキト似合ってんな!そう思わねー?桐生」



「知らん。たつやよりは、似合ってんのは確かかもな」



「何!?桐生は、首だ!!首!!」



「あいにく、今は組長から給料もらってるんだ。たつや…お前からではない」



「くっ!!!ムカつくな!桐生はよ」



篠原さんは、ふんとそっぽを向くと、足を組み替える。



『うさ耳は、ここじゃ!!』



『ばあや…ばあやには、似合わないわ!?うさ耳は、私がするから似合うんであって!ばあや!貴様には、似合わない!とっとっと失せろ!!』