アキトが嫉妬!?誰にだ?



「そう言えば、なんでいつも白衣なんですか?コスプレですか?」



「これか?俺化学のセンコウだろ?だからだ」



「意味が分かりません」



意味が分かんねーって言われてもな…。


「つまり、白衣は俺様には勝負服と同じ価値があるんだ」



「価値…ですか?」



「ああ…分かったか?」



「なんとなく分かりました」



そう言うとアキトは、ある方向に視線を向ける。俺も一緒にその方向を見つめると、女の子と視線が合ってしまった。



アキトに用なのか?あの子…



「……恭平さん、もう行きましょう?」



は?良いのか?



「アキト!?」



「行きましょう」



俺の白衣を掴んでスタスタ歩いていくアキト。