「ミウっ」
ユウマの言葉は届かなかった。「いいじゃん。子供じゃないんだから」
二人のやりとりを見て呆れたようなカオナ。

「そうだけどな」
心配そうにユウマ。

「っていうかさぁ。いつまで“ユウマ君”て呼ばせるの?」
急に話しの矛先を変えた。

「ん?。ああ。話してはいるんだけど、照れくさいんだって」
「ふうん。二十歳になれば結婚結婚すってぇのにヘンなの」
「別に呼び名でと結婚するわけじゃないさ」
ユウマは小さく笑って。
「寛大だね」
またカオナは呆れた。