カァアア
自分でも顔が赤くなったと分かった。
ヤバイ。
かっこいい///
何このしぐさ
「・・・ッ!!!」
いきなり竜の顔が歪んだ。
「どうしたの?」
ビックリして竜を見る。
と・・・・。
「あー!!
手怪我してるじゃん!!」
多分あたしをかばって
あたしの頭の後ろに手を置いたときに
すりむいて、そして強く打ったんだろう。
竜の手の甲からは血が出ていて
そしてあざになっている。
「ごめんね!!
ちょっと待って」
あたしはそう竜に伝えると慌てて
スクールバッグの中から、
ポーチを出し、ばんそこと
ポケットからはハンカチを取り出した。
「あー!!
いいよ!!そんな大した怪我じゃねぇーし。
ハンカチ汚れるぞ?」
「いいの!!
あたしがやったようなもんだもん。」
あたしは竜の手をとって
傷口にそっとハンカチを当てた。
「痛くない?
大丈夫?」
「ん。大丈夫。」
そしてばんそこを貼った。