「ったく危なっかしいんだからよー。
少しは気ぃつけろ!!馬鹿!!」
傷口に消毒液つけられながら言われた言葉。
馬鹿とはなによ!!
と言いたいところだけど、
そこはグッと堪えて、
「・・・ハイ。」
ポツリと返事をした。
本当は心配してくれてるんだよね?
分かってるんだよ?
そんな顔で、
そんな焦ってて。
思わず嬉しくなった。
そしてばんそこうを指に巻くと、
「ハイ。
完了!!
ったく。
もう指切んなよな」
ぶっきらぼうに言うと
「今日の晩飯これでいいよ」
「え?だって、
まだ全部作ってないし、
少ないんじゃない?」
あたしは小食だからこれでも全然お腹いっぱいになるけど、
竜は馬鹿食いだから・・・。
これだけじゃ、お腹いっぱいにならないと・・・;;
「いいの。
俺の事は大丈夫。
気にすんな。
手怪我してるのに、料理させられねぇーし。
俺作れねぇーし。
作れなくてごめんな;」