スーっ



「うひゃぁ!!」




竜はあたしの首筋から胸元に向かってスーッと指を滑らした。

そして



「犯されたくなかったら、
つべこべ言わずに着ろ」



「~~~~~~っ///!!!
分かったから、
耳元で言うなぁ~~~!!!」




そう真っ赤になるあたしをケラケラ笑う竜に少しムカッとしたけど、

今一緒にいられる時間があるから嬉しくてそれどころではない。





そして、あたしは渋々竜のジャケットを着た。




「ブッカブカじゃん!!(笑)」


「だから、ヤダって言ったのにーーーー(涙)」



これじゃあ、ワンピース・・・。





「ま、彩なら何着ても可愛いからいいじゃん?」



・・・・



「今日の竜変。」



「そう?
まぁ、ライバルが新たに登場してきたからな。
今まで出ないようにしてたのに」


「なんのライバル?」


「それは内緒~」



指先であたしの鼻をツンツンと触って微笑む竜。

そんなしぐさにもドキッとなるあたし。