あたしは素直に竜の膝の上に乗った。

こんなのはもう慣れた。

慣れちゃいけないんだろうけど(笑)




「彩ちっちぇーからスッポリだな(笑)」


「うるさいなー!!
ミニサイズで可愛いと言ってください!!(笑)」


「ハイハイ(笑)
まーもう身長のびねぇーだろうけどな(笑)」


「うっさい!!」





そんな他愛のない会話をしているとあたしの髪はすぐに乾いた。





「次はー・・・」




んー・・・っと唸りながらあたしを目を細めてジロジロ見てくる。




ポイっ


竜は自分が着ていたジャケットをあたしに投げてきた。



「それ着てろ」


「えぇー」



あきらさまイヤな顔をするあたし。

だって超ブカブカなんだもん。

膝までくるよ。絶対に。



「ふーん?
お前いい度胸してんじゃん?」



ニヤッと笑ってあたしに近づいてくる。


なな何!?