「何すんのよ!!」


あたしは両手が使えないので、

足でおなかを思いっきり蹴った。




やっと開放された両手。

ゴシゴシとさっきキスされたオデコをこする。



「ひっでーなー。
あいさつだろー?」


「冗談にも程があるでしょ!!
馬鹿!!」





ヒラッ


あ゛・・・

窓から見えるのは・・・

無表情な顔をしてあたしを見ている竜だった。

もしかして・・・

さっきの全部見られた!?




シャッ!!

あたしは思いっきりカーテンを閉めた。




「最低!!最悪!!
悪魔!!鬼!!!!!!!!」



「まぁまぁ~
減るもんでもないし」



そうゆう問題じゃない!!



「もう早く帰って!!」



「ヘイヘイ~。
じゃあ、明日見学しに来てねっ☆
じゃっ!!」