「フン。
どこが女の子なんだか。
どこにいるって?え?女の子?
どこどこ~??いないなぁ~」
ゴッ!!
「いってーなぁ!!」
あたしは竜の頭を叩いた。
「竜がいけないんでしょ!!」
「お前~~~!!!
こうしてやる!!!」
竜は自転車を斜めにした。
「ギャアアアア!!!!
竜!!竜!!!!
落ちるってばッ!!!!」
あたしは思わず竜の腰にしがみついた。
「・・・・・・・いつもそうしてればいいのに。」
「へ?何か言った!?
つかマジで落ちるから!!!」
彼の・・・
竜の言葉が聞こえなかった。
このとき・・・
ちゃんと聞こえてたら、
伝えてくれてたらあたし達・・・
すれ違うことはなかったのかな?