「なぁ沖沼、事件当時に放送されていた『やほぉいマッチョマン』の内容を詳しく教えてくれないか。」



「あぁ。」



「ありがと。」


「まず最初に○○○子が変な虫を食ってs………それからその犬が立って歩いてさぁk………滅茶苦茶うたがうまくてさt………って言う感じかな。」


「アリガトウ。じゃあ、その番組の前回の番組内容を教えてよ。」


「え?」


「そんなに番組内容覚えてるなら、前回の番組内容もいえるよね?『やほぉいマッチョマン』は毎週してるからさ。」


「・・・・・・。」


「最初から最後まで言ったよねその日の番組内容。なぜ前回の内容は言えないのか・・・。」



「それわぁ・・・・・。」



ワシは自宅の電話の子機を手にした


左手には携帯、右手には自宅の子機


「もさもさ。」


マリアちゃんに電話する



「なによぉ、急に電話切って!!」



「ごめん・・・・。それよりさぁ、沖沼と仲が良くて、頭の回転が悪そうな奴誰かな。」



携帯と子機、両方を口元に寄せる


わざと沖沼に聞こえるように言った


沖沼は依然黙ったまま言葉を発しない