「相川の自宅の庭で、黒い袋に山本さんを刺したナイフ入れて捨てられてたわ。血は山本さんのものよ。」


「それだけ??」



「それだけって、相川はね、山本さんにしつこく自白するようにせまられたの。殺す動機は十分だわ。」



「殺された場所は、山本さんの自宅・・・・。」


「そうよ。」


「馬越を殺した犯人は、沖沼にあらぬ罪をなすりつけようとした。そして自分をしつこく責める刑事を殺し、その凶器を自分の家の庭に?」


「どうかしたの?」


「わざわざ沖沼の髪の毛を集めて、犯人に仕立て上げようとした人間が家の庭にナイフを置いて、それが見つかるというヘマをするだろうか。」



「それは・・・・・。」



「ごめん、切る。」


俺は電話を切った


そして
沖沼に電話をかけた



「もしもし?」



出た