「ねぇ、理由って何?」

「いいから、いいから。黙ってついて来いって。」


私は、言われるがままに、彼の後をついていった


ついていくと、空き地の前で、彼が止まった。


「これが理由。」


彼が指を指した方向には、大きな赤いバイクが止まっていた。


「俺と薫の家って、直線で行くと以外と近いんだよ。」


「へぇ、てかなんで私の家知ってんの?」


「秘密。」


彼は、いたずらをしているような笑顔でこっちを見ている。

かっこいい・・・・


私は、それ以上聞かないことにした。

彼の秘密を知ったのは、まだ先の話。