その日、私は夢を見た。

雨宮さんと陸君が、二人で仲良く歩いている。


私は、それを追いかけるが、なかなか追いつけない。


そのうちに深い霧が立ちこめて、彼らが見えなくなった。

走って、走って、追いかけていったが、周りはなにもみえない。


私は、何かにぶつかった。

前には・・・私がいた。

笑顔の私。
悲しい顔をした私。
怒っている私。

私が、私をさわった。


私は砂のように崩れていった。


夢はここで終わった。