最後にその歌を聴いていくことにした。


あどけないルックスの男の子。髪の毛は今時の左右非対称のアシメ。綺麗な黒髪。細身で華奢な体に大きな目


その子の歌はなんていうか、あまりにストレートで心の震えをそのまま歌にした感じ・・・


頬から何かが伝ってくる

それは久しく流れていなかったもの。

涙。

その歌はわたしの心を洗い流す。

力のこもった、暖かみのある歌。


私の今までの不安や恐怖を突き刺し、涙腺を壊していった。

私はいままでの分


全ての涙を流した。