次の日、私は陸上部に退部届けを出した。


誰もが驚いた。

あんなに陸上好きだったじゃん

とか

今週の決勝はどうするの?

とか。

私の病気を言うとみんなが同情してくれた。


だけど、私がほしいのは同情なんかじゃない


走れるからだ・・・


走れる体がほしい。

ただ・・・それだけでよかったのに。