「私は・・・・いつも・・・陸を見てるから・・・」


俺は一生懸命彼女の手を握った。彼女の手から力がなくなるのをおそれるかのように・・・



「あなたと・・・出会えて・・・良かった・・・最後に・・・わがままを言うなら・・・もっと・・・生きたかった」

「生きれるよ!!退院したら海に行こう!!ほかにも薫が行きたいとこどこでもつれていく・・・結婚して子供つくって・・・静かにくらそうよ!」


彼女はにこりと笑った。


その瞬間・・・


俺の手から・・・彼女の手がするりとぬけ落ちた・・・