時間通り


僕はひとりだった




タクミとは連絡がとれず



かれこれ1時間…




さすがに限界だった


せっかく来たし、ひとりでも見てまわる…



〈ドンッ〉


何かにぶつかった…
いや、ぶつかってこられた…
後ろから…





「ご、ごめんなさいっ!」


正体は女の子だった


僕にぶつかった拍子に鞄の中身を撒き散らしたようで…必死にかき集めていた



さすがに後味が悪く、拾うのを手伝った


女の子はビックリした様子でこっちを見てきたが


「ぁ、ありがと…」


僕は小さくお礼を言われたりした