「やっぱさ。独り暮らしって寂しいんだよね。ペットでも飼おうかなぁ」

 ハムスター2匹と亀2匹に話し掛ける俺ってやっぱり愛が足りてないと思う。

 しばらくパソコンで打ち込み作業をしてから、生徒会室に向かった。

 生徒会室にはすでに全員集まっていて、何やら片付けをしている様子。

「雄太郎くん。もう、終わったの?」

「いや、これからだよ」

「じゃあ、何片付けてるの?」

「えーっと……去年のやった行事の資料とか、かな」

 俺が入り込んでやることでもないから、生徒会室の隅の方に椅子を引っ張り座った。

 じーっと。

 千紗を見ていれば、体調不良からなのか、たまにふらついている。

 それに、時々、腹を押さえる仕草も。

 見兼ねた俺は、椅子から立ち上がり千紗に近づいた。

「千紗さん。具合が悪いなら保健室行ってください」

「……大丈夫です」

 少し驚いた感じの千紗は、なんだかほっそりした気もする。

 そうですか、と返事をした俺は、再び定位置の椅子に座り、皆の様子を見た。