「あははっ。そっか、やきもちか?」

「やっ?!やきもち?!!」

「だって、ねぇ。二人だけで、しかも密室でオベンキョウ教えて欲しかったんでしょ?」

「なっ!!違うわよっ!!」

「俺は、いいよ?じゃ、今日は立ってする?
ほら、ちょうど良い感じの体勢だし。こっから、攻めたら千紗立ってられるかなぁ、なんて楽しみだしさ。もしかしたら、自分から俺に抱きついてくるっていう、超常現象起きるかも、ね?」

 ね?じゃないわよ!!

 何、勘違いしてんのよっ!!

 しーかーもっ!!!
 このがっしりと、私の腰に回している手は何なのよっ!

「っていうか、タツキっ。奏子さんに何してんのよっ!!」

「え?勉強教えただけだよ?あ、そっか。そういうことね」

「何が?」

「勉強教えてたの奏子さんだけじゃないから安心して?それに、このグロスも香水も、あっちが一方的に抱きついてきてなったことだから。
っていうか、計画変更だけど良いかな?せっかく、ベッドあるんだし、ベッドでしたいよねぇ」

 ぎゅうっと、私を抱き寄せながら、服に侵入してくる手を掴み必死に抵抗する。