「ちょっ!何してるのよっ!…ひゃあっ」
「あれ?ココ弱かったの?」
「ば、バカじゃないのっ?!誰だって、耳を甘噛みされたらこうなるわよっ」
「大声出すと二人とも起きちゃうよ?」
「なっ!!」
ひ、人でなしっ!!!
そう叫ぼうとした瞬間に、くるりと体が回転し真正面から抱きしめられた。
タツキの胸を押してもピクリともしないため、キッと睨むがタツキはにこりと微笑む。
「離してっ」
「だったら、口にチュウして?」
「また、それ?!」
「いいよ、やらないならこの場でチュウ以上に気持ち良いことしてあげるけど?
千紗は、それで、いいの?」
良くないわよっ!!!
万が一、二人のどっちかが起きたりでもしたらどうする気なの?!
だけど、キスしなければこのまま押し倒される可能性があるんでしょ?!!
……キスの方が、まし?