「いっ……」

「ばっかじゃないの?!!
ふざけないでよ!!いったい、何考えてるの!?
ココ、どこだと思ってるわけ?学校よ?!ガッコウ!!
ここに居る限り、アナタは一教師であり私は一生徒。立場をわきまえてちょうだい!!」

 息が上がるほど、一方的に捲くし立て睨み付ける。

 なのにタツキは余裕の笑みを浮かべ「だから?」と、口を動かした。

 ………だ か ら ?

 何なのよ?!
 どうしたいわけ?!

「だって、好きなんだもん。しょうがないでしょ?」

「理由になってない」

「たまには、こういう刺激もいいかなって思ってさー。どう?」

「刺激なんて求めてないわよ!!」

「え?じっくり派?千紗ってじわじわ苛めぬかれるのが好みだったの?
………ってことは、ドえ」
「そんなわけないでしょ?!!」

「なーんだ。てっきり、そっちかと思っちゃったじゃん」

「はぁー。で、何?」

「テスト終わったら、ね?」

「………それだけ?」

「ベンキョウ教えようか?」

 タツキが言うと、淫らに聞こえるのは気のせいかしら?

 ………気のせいじゃないわよね。