メグムが落ち着くまで少年は小さい小さい体を包み終始無言で頭にある手を動かした。



辺りを見渡しメグムが食べたであろうチョコレートの袋を見る。

ざっと15袋はあるだろう。



頭を抱えたくなる衝動を抑え、今も尚泣き止まない彼女の頭を見つめた。





「……ちゃん、」
「ん?」

しばらくして聞こえた小さな声に返事をした。



「…甘いものなんて嫌いだって振られたー!」
「………?」
「たまにならいいけど毎日毎日甘いものなんて目にしたくない、それにあたしからは甘い匂いがするから嫌ってッ!」





彼女はどうやらまた失恋したようだ。