家にかえってベットに倒れこむ。




自分がしたことと
渚の転校が
かぶって涙を誘う。


「もう会えなくなるのかな・・・」


ーそんなの嫌だよ・・・


遠距離恋愛するとはいうけれど
あまりにも距離がある。
簡単に会えない。
そのまま自然消滅だってある。




手を伸ばせばすぐそこにあった
渚の姿は
もう秋から消えていく・・・。

そう考えるだけで
秋はどうしようもならなくなる。



ー染谷・・・依存症だよ・・・・ 
 バカじゃんウチ・・・・・



渚をひとりじめしたい想いが
ぶつかって砕けた。

ハートが砕けたみたいだった。





「・・・・・よし、決めた」



秋は途端に
ベッドから起き上がった。