渚が一週間後に転校する。




秋はその日から部活を休んだ。

そしてずっとずっと渚といた。

渚といると安心できた。

渚を離したくなかった。



「なあ、お前さ、
 部活休んでるけど大丈夫なのか?」

「ウチは大丈夫だって!
 心配しないでっ」

「ならいいけど・・・」

pi.....pipipipipipi....

渚の携帯が鳴る。

「メールだ」

携帯画面に食い入る渚。

「誰からっ?」

「あっリョウ達だ。」

ーリョウ?5組のリョウくん?

「わりっ!
 今日・・・・リョウ達と遊んでいい??
 あいつ等、お別れパーティ開いてくれるらしくてさ!」

秋の顔が崩れる。

「何それっ
 今日ウチと遊ぶ約束だったぢゃんっ!」

「いやだから・・・本当ごめん!
 お別れパーティの準備もしてくれてるらしーからさ」