そして
観覧車に乗り込む。


ーかっ、観覧車ってゆったら・・・
 やっぱり・・・・キス・・・だしょ?!

若干語尾がおかしくなっていた秋だったが
それほど興奮していた。


秋と渚は
向かい合って座った。

ーあっ、あれ?
 こ、これじゃ・・・・

「あ?どーかしたか?」

ーキスできないじゃーん!!!

「あっいやっ!なんもないよ」

秋は愕然としていた。

ーっまいっか♪

「ちょまってっ!俺高所恐怖症・・・・」

いきなり弱音になる渚。

「へ?嘘やろっ!」

「嘘じゃねーし」

ずっとうつむく渚に
笑いをこらえきれない秋。

「うける~!アハハッ!」

「てめっ!笑ってんじゃねーよ!」

しばらく笑っていると
急に渚の顔が真剣になった。