秋の手を掴んだ渚は
ズンズン前に歩き出す。


学校を出て校門を抜けようとしたから秋はとっさにとめた。

「このまま学校でるのはマズくない?」

「んぢゃどうしろっていうんだよ」

渚はなぜかキレていた。

「・・・校内のほうがいいと思う・・・・」



すると渚は
秋を体育館裏に連れ込んだ。



「ここならいーだろ」

「う、うん・・・・」

秋は段差に腰を下ろす。


「あのさ・・・
 ごめん・・・・・・」

秋は恐る恐る口をあける。


「は?なんであやまってんだよ」

渚は壁にもたれるようにして
携帯をいじりだす。


「だだだだって・・・
 なんか怒ってるじゃんッ!」


「そりゃ怒るに決まってんだろーが」


ーええええ・・・!!
 なんだやっぱ怒ってるンぢゃん!!
 

「ホントごめん・・・いつも迷惑ばっかかけて・・・」

声が上ずる。