ーやっぱり・・・来てくれた・・・・・

秋はこらえていた涙がいっきに溢れ出した。


「お前・・・何があったらしんねーけど
 バカか?!女に手ェだすなよ!!!!!」

陸也の胸倉を乱暴に掴み
怒鳴りつける。

陸也もすかさず反抗。

「はァ!?お前、何様だよ!
 こいつは俺の女なんだよ!
 お前にカンケーねえだろ!?
 黙ってろ!!!!」

吐き捨てるように言う陸也。


すると渚はいきなり拳を突き出す。

目指すは陸也の顔。


ガッ!!


「いやっ!」

秋は目を紡ぐ。

周囲もまたザワつく。


そして渚は秋の手を無理やり掴んだ。


「こいつは俺のもんだよ!!
 お前に渡すか!!」


いっきに静まりかえる廊下。


「は?!深川は俺の彼女だぞ!?
 何勝手なこといってんだよ」

「彼女に手ェあげといて
 よくそんなこと言えるな!!!」

渚の怒鳴り声が響く。

「いくぞ」

ボソッと秋にそういって
その場を抜け出した。