次の日。


秋は陸也を屋上に呼び出した。


玲にも事情を話し
応援してくれた。


「もし・・・・何かあったらその時はよろしくね!」

秋は心細い笑顔を玲に向ける。

「うんっ・・・・・心配だよ・・・けどがんばって!」

そういって玲に別れを告げ
屋上に向かう。


扉をあけるとすでに陸也はいた。


ー・・・怖いよ・・・・

秋の足はいっきに震えだす。

ーけど・・・・
 がんばらないと・・・・





「で、何?用事って」

陸也は面倒臭そうに問いただす。

「あっあのさ・・・・・
 なんども聞くけど・・・
 ウチのこと好き・・・・・?」

うつむいて控えめに聞く。

「はあ?
 だから好きっつってんだろ!?
 何回いわせんだよ!
 用ってそれだけ?」



トゲトゲした口調で秋を怒鳴る。