夜8時。
秋は公園にいた。
渚と夜を共にした公園。
公園にいるはずもない あの人の姿に
すこし期待していた。
ここに来る事で不思議と安心感が秋の心に生まれる。
秋は陸也の気がすんだところで家に返された。
完全に秋は陸也のおもちゃだった。
公園のブランコに腰を下ろす。
いつもこの場所。
「もぅ嫌だよ・・・・」
秋は涙を流した。
ーなんでこうなっちゃったんだよ・・・陸也・・・・
もう秋の心の中には
陸也への好きという感情は
ひとたまりもなかった。
後に残るのは
陸也への 恐怖心だけだった......