ヤバイっ、お財布なくしたら大変だよー!!


どうしよう……。


そのときだった。


「これ…さっき落とした??」


え…??


声の主は、あたしより少し年上…ぐらいの男の子だった。


あ、これあたしのお財布だぁ!!


『あっ、あっ、ありがとうございます!!あたしのです』


「今度から、気をつけなよ」


『はいっ!!』


あたしが軽く会釈すると、その人はあたしの顔をじーっと見てきた。


何だろう…?!


「名前は??」