バン



『……!キミ大丈夫かい!?』



私の事に気付いた彼は、ものすごい早さで私に近付き大きなたくましい腕で私を軽々持ち上げる。



私は、突然の事でうまく顔が見られないでいた。



ただ、私は一生忘れないだろう。あの人の声と、私を引き上げてくれたたくましい腕の温もりを……



顔も名前も知らないけど……



その後は、私が泣き出してしまって、彼がずっと慰めてくれた。