『やば!あたしら知らないから!』



そこまでするつもりがなかったのか、私を虐めていた子達は、一斉に駆け出した。



私は、手を伸ばして手すりを掴もうとするが、なかなか思うように伸ばせなかった。



季節は、寒い冬。屋上なんて一番冷える場所だから格好の場所なんだろう。



良く冬には必ず屋上に呼び出されていたからだ。



っ……私……死ぬのかな?あんな想いをするのはもうたくさんだよ!