車のドアが開く


流夜が出てきて中に手を伸ばす


その手をとり
香が姿を現す


ざわついていたが一瞬にしてその場所の空気が止まる


数々の視線が二人に集まる


「さあ行くぞ」


止まった空気の中
2人の風が流れるように歩く