小高い丘の上に立つ
須山財閥が所有するホテル


丘の周りでは厳戒態勢で黒いスーツを着た男達が見守る


その中を車がホテルに向かい走る


「香。大丈夫か?」

「…うん…」


俯いて少し震えている香の手を握る


「厳しい事言うが
この車降りたらお前は鳳凰だ。俯いてはいられない。前を向いて強くなれ」


「…はい。青龍」


目を閉じて一呼吸し流夜を見つめる香


「そうだ。良い目だ鳳凰」


車はホテルの前に止まる


外には沢山の黒いスーツの男達と


南城翔と仁が立っていた