「…リュウは知っていたの?私のこと」

「…」


「ねえ。私が跡継ぎっていつから知ってたの?ねえ。」


「…知ってた…」


「!知ってたらなんで教えてくれなかったの?なぜ隠していたの?」

「なんでー!リュウーー!!」


「ううっ…」



香はそのままベッドに横たわり顔をうずめて泣いてしまった


流夜は立ち上がり
泣いている香を上から見つめた


いつの間にか雨は上がり月の光が窓から差し込む


その光に包まれて横たわる香


サラサラな長い黒髪透き通るような長い足と細い腕
思わず触れたくなる首筋


月光の中の香を見て流夜は戸惑った