静寂が続く…




そして


「親父…俺は…どうしたらいいんだ」


流夜は混乱していた

鳳凰の頭に香が…


あの優しく、しかも繊細ですぐに壊れてしまいそうな……






「流夜。お前が力を貸してやれ。今まで兄貴や俺のそばでこの世界を見てきたんだろ?まだ時間はある。鳳凰…香ちゃんを守るのはお前だ」


流夜は顔を上げ父親を見る



親子


2つの左側の青い瞳

まるで鏡を見ているような2人


何も言わなくても分かり合える



「流夜」


「わかった親父」


「なにかあったら言ってこい。俺でも兄貴でもいい。あと、かーさんも知っているから」


「ありがと」


「あとひとつ大切な事だ。香ちゃんにはこの事をお前から言ってはいけない。一年後、親から伝えるのが決まりだ。そして本人から聞く事がルールだ。だからさっき話したのは特別だ。お前を信用してるから話した」