……香…

俯いた流夜に聡は話しを続ける


「俺も鳳凰の存在は聞いていた。でも須山家一族が鳳凰とは最近知ったんだ」


「なぜ最近?じーちゃんの代から三神はあったんだろ?」


「鳳凰は資金担当だ。そして数人でしか活動していない。けして表には出てこない」

「昔、頭は会ったことがあったが苗字が違ってた。そして兄貴がここの頭になった時、香の親父は橋渡しをしていると思っていた」


「…」


「鳳凰の頭がもうすぐ引退する。そして…頭の唯一の孫。香が次期鳳凰だ」


「…どうして香の親父は継がなかったんだ?」


「あの時、表の事業が大変だったらしい。だから一人息子の隆司は継がなかった。でも今回は避けられない。トップがいなくなるから。だから一人娘の香ちゃんか、結婚してその旦那が継ぐしかない」