「明日?何かあるの?」

まだ長時間立ってるのはムリの母に


「えっと・・・ちょっと用事が」

「そうね・・・じゃ、八十八に来てもらえたらね」



八十八?八十八お兄ちゃん?


八十八に頼むの?



ケンカしてたの思いだした。



「八十八はムリ。」


だいたい、八十八がおにぎり握るの?


「あら?そんなことないわよ。

八十八は、何でも器用にこなすから」


と当然のように言う母。



器用にこなす・・・ね。


確かに何でもできるけど・・・



「八十八に頼んでみて。

お母さんは、まだちょっと店に立つのはムリだから。」


私が?


「え~~~~っ!私が頼むの?」



「そうでしょ?舞ちゃんの代わりに来てもらうんだったら舞ちゃんが頼むのが常識でしょ?」


常識・・・

いや

そーゆうとこで常識とか・・・


ってゆ~か

私の代わりって言うけど


そもそもは

お母さんの代わりなんだからぁ・・・



「八十八がダメなら舞ちゃんお願いね。」



え~~~~っ!?



「明日だけお休みとか・・・は?」


「ダメよ!」


あえなく却下。。。