私の両肩に俊太がそっと手を置いた。
「コメコ、緊張してる?」
緊張してない訳ないよ?
俊太は緊張してないの?
「ちょっと・・・してる。」
「うん、俺も緊張してる。」
そう言いながらも私より大丈夫そうな俊太。
俊太の顔
もう目の前
キスされる
と思って
ギューって目を瞑った
俊太とのキスは初めてじゃない。
だけど、その先は全くの未知の世界。
いいのかな?
このまま進んでいいのかな?
俊太の唇が私の唇に重なって
いつもよりも深いキス
これはさっきの八十八たちの見ちゃったせいかな?
時々
二人の重なった唇から吐息が漏れ
段々と知らない世界に入っていく予感