車を走らせて辿り着いたのは和之の家。


「まだ実家にいるんだね。」

「まーな。実家出る時は、今の彼女と一緒になる時かな~」

さらっとそんな事を言う和之が、
凄いな、格好良いなって思った。

「お邪魔しまーす。」


リビングに入ってソファーに座ってTVをつける私。

「コーヒーで良い?」

「あっ、ありがと。」

和之がコーヒーを持って向かいのソファーに座った。

「で?」

何の話か分からず私は首を傾げる。