ガラッ

ドアを開けた瞬間、窓の外に目がいった。


裏庭には、勇気を出して告白をしている可愛らしい女の子と、
少しだるそうに、その女の子と向き合っている男の子。

男の子の方は、どう見ても日下部君だ。

外から見ると、凄くお似合い。

何だかよく分かんないけど、
胸が苦しくなった。

すると、
女の子が日下部君に近付き、顔が重なった。

キスしてる…


この前私にしたくせに。
なぜか苛々している自分がいた。

ボーッと立ち尽くしていると、
視線を感じたのか、日下部君がこっちを見た。


やばいっ。と思い、
急いで教材を持って研究室を出た。