「これをどこで?」

「私が君に教えられるのは、これが生まれるのに200年以上かかったということだけだ」

200年。

つまり魔王さまが分かれ、
それぞれ幽閉された時から、

魔王さまの殺し方を考えてきた者達がいるということ。

「なぜ僕に?王国の勇者は?」

「王国の勇者にも要請している。が、ここには君がいる。十分じゃないか」

コラトは、上機嫌で答える。

「逆に質問だ。君がこれを持って魔王の前に立ったとき、魔王はどうするかな?戦うかな?逃げるかな?」

シルキスは、あらゆるパターンの答えを考える。
そして、本当のことを答えた。

「……おそらく、黙って切られるでしょう」