「私はいいんだけど…」



「よし!じゃあ決定って事で!ハイ鍵」



優梨は奏に鍵を渡すと勇人を引っ張り歩いていった。





……。




沈黙を破って、先に話し出したのは奏だった。






「とりあえず行こっか!」



「そうだな。追いかけるしかないな!」




そう言って二人で優梨達を探しながら歩き回った。













「あっ…いた!」


「奏、智遅~い!!ほらここの隣の部屋だよ」



見つけたときにはもう優梨は部屋の鍵を開け、中に入ろうとしていた。




「早すぎるんだよ!優梨が!」




奏は優梨にそう言いながら鍵を開ける。







本当にこの学校は何でも自由なんだな…。





他の生徒達をみてそんな事を思った。