「奏に決まってんでしょ?…頑張ってねー智!」



ニコッと笑って先に歩き出す優梨。



「マジかよ。…てか勇人、優梨に話したのか?」


「モチロン!じゃないと協力できないじゃん?」


……はぁ。マジかよ。



そう思いながら奏のもとへ三人で向かう。


奏は驚いているような表情だった。



そりゃそうか。

勇人と優梨はカップルだから当然一緒に居るだろう。


そうすると奏は俺といるしかない。


嫌だよなこんなの。


そう思っていたのに奏は笑顔で


「よろしくね!智」
と言ってくれた。


「こっちこそよろしく、奏」