「時間確認してなかったからな…」




「取りあえず、イルカだけでももっと見とく?」と奏に声をかける。




「うん!智ももっと近くで見よ?」


そう言うと少し離れていた俺のところまで走ってきた。




そんな奏に引っ張られる形で水槽に近づいていく。






そして、

水槽の前にたどりついたその時…、




「あれ、智くん?」



背後から名前を呼ばれた