「ゆず?」


「きゃっ!」


柚葉の後ろから声をかけると大きく身体を震わせて何かを床に落とした。


慌ててしゃがみ落としたものを拾っている。


「落としちゃった・・・」


真っ赤なリボンのかけられた長方形の包みを胸の前で持って振り向いた柚葉は瞳を潤ませていた。


「驚かせてしまったな すまない」


「中は大丈夫かな・・・」


逆さまに落ちてしまったから中が心配だ。


「それは?」


大事そうに持っている箱を見て琉聖は聞いた。