「あふっ・・・」


柚葉があくびをかみ殺した。


リビングで書類を読んでいた琉聖が顔を上げて柚葉を見た。


「眠いんだろう?先に寝ていなさい」


「え・・・・っともう少し・・・」


柚葉はちらっと壁にかかっている時計を見た。


「もう遅いから 俺に付き合うことはない」


「ん・・・」


小さく返事をして対面に座っていた柚葉は琉聖の隣に来るとちょこんと座った。


食事が終わると仕事を始めてしまった琉聖に柚葉はつまらない。


(書斎で仕事をしていないからすぐ終わるのかなと思っていたのにな)


もう一時間が経つのにまだ終わらない。


琉聖は書類をテーブルの上に置いて柚葉の肩を引き寄せた。