「甘い声を聞かせてくれ」


寝室に入ると2人のキングサイズのベッドに柚葉を下ろす。


そして柚葉の弱い耳を甘噛みすると柚葉の口から甘い吐息が漏れた。


柚葉が動くたびに髪から花の香りのような匂いが琉聖の鼻をくすぐる。



「い、いやぁ」


柚葉の手が琉聖の胸に置かれた。



「嫌?」


琉聖がキスをやめて柚葉を見る。


「いや・・・チョコレート見てくれてない」


すっかり良い雰囲気だったのにと琉聖が苦笑いする。


「わかった」


チョコレートはキッチンのカウンターに置いてきてしまっていた。


琉聖は柚葉の鼻にちょこんとキスを落としてチョコレートを取りに行った。